ネスコ、設立50周年を節目に「新生ネスコ」の青写真を描く ~intra-mart、DataClasys、IT基盤構築サービスを柱に

次の50年を支える
「新生ネスコ」の戦略

ネスコは1975年、レストラン事業や小売り事業を展開する小泉グループのIT部門が分離・独立する形で誕生しました。当初は5名でスタートした同社は、グループ全社で170名を擁するソリューションカンパニーに成長しました。

設立当時の社名は、ネットワークエンジニアリングシステム。このNetwork Engineering System COrporationの頭文字をとって、当初から通称NESCOと呼ばれていましたが、正式に現在の社名であるネスコに変更したのは1988年のことです。

国産メインフレームをビジネスの軸に据えて事業をスタートしましたが、1990年ごろからIBMのメインフレームやAS/400との接点が増えたこことで、IBMメインのビジネスに舵を切りました。

大手メーカーやSIerを経由することなく、エンドユーザー企業に対してダイレクトに開発・保守やソリューション/サービスを提供していることが、同社の最大の強みです。エンドユーザー企業へのSIサービスや技術者の派遣を多く手掛けており、とくに大手IBM iユーザーへの受託開発や保守、ソリューション提供などに高い実績を誇ります。

同社は会社設立から、2025年で50周年を迎えます。これを節目の年とし、今後の50年を見据えた「新生ネスコ」の青写真を描くべく、現在、ビジネスの再編に取り組んでいます。

その最初のステップとして、同社のグループ企業であり、IBM i上で稼働する会計ソリューション「SuperStream/400」およびオープン系環境で稼働する「SuperStream-NX」の開発を手掛ける(株)NESCO SUPER SOLUTIONの所有株式を(株)ランドコンピュータに、2022年4月1日付で譲渡しました。

ネスコがSuperStream/400の開発を開始したのは2000年に遡ります。その後、SuperStream/400は中堅中小のIBM iユーザーを中心に実績を伸ばし、「会計のネスコ」と呼ばれるまでに、IBM i市場で存在感を発揮しました。

「しかし今後50年を生きる新生ネスコを考えたとき、新たな事業領域の拡大に注力すべきと判断しました。ランドコンピュータは早くからSuperStream-NXの開発に携わって技術力を蓄積してきたので、NESCO SUPER SOLUTIONとの統合でさらなるシナジー効果を発揮することになるでしょう。またネスコグループのメンバーである(株)ネスコウィングはこれまでどおり、SuperStream/400のアドオン開発に携わっていくので、グループとしてはSuperStream/400のユーザー様とのご縁は今後も継続していくことになります」と、ネスコの小国忠士取締役は語ります。

小国 忠士氏 株式会社ネスコ 取締役

 

第1の柱は「intra-mart」
設計・開発・保守を提供

同社がネスコグループとして展開する現在の企業戦略では、3つの事業を柱に据えています。

1つはNTTデータイントラマートが提供するJavaベースの統合プラットフォームである「intra-mart」の設計・開発・保守です。

同社では2019年にintra-martの認定パートナーとなり、イントラマート事業部を発足させて本格的にこのビジネスをスタートさせました。intra-martが得意とするローコード開発により、レガシーなワークフローシステムからのマイグレーション、新規ワークフローの構築および運用・保守までをワンステップで提供しています。

「お客様の要望に沿って、『脱ノーツ』の道を探るなかで、intra-martに出会いました。統合開発・実行基盤として、ユーザーニーズを高いレベルで実現できる一方、高度な開発スキルが求められるため、全体的には開発リソースが足りていないのが現状です。そこで当社のこれまでのノウハウや経験が活かせると考え、intra-martパートナーとしてビジネスの参入を決めました。当社の開発人員を多数投入し、新人技術職の研修カリキュラムにはintra-martの学習を取り入れており、認定資格の取得にも力を入れています。次世代のネスコビジネスを支える大きな柱として成長させる計画です」(小国氏)

ファイル暗号化ソリューション「DataClasys」
セキュリティ意識の高まりを受けて実績を伸ばす

2つ目の柱は、ファイル暗号化およびDRM/IRMソリューションある「DataClasys」です。

2012年に、(株)ネプロジャパンよりDataClasysの事業譲渡を受け、ネスコのソリューションの1つとなりました。2018年にはDataClasys事業部を分社化し、(株)DataClasysが発足しています。

DataClasysはファイル形式に依存せず、CADを含めあらゆるデータを暗号化したまま利用できる画期的なソリューション。セキュリティニーズの高まりとともに、官公庁や大手製造業などを中心に実績(900社以上に導入)を高め、現在ではネスコグループの中核ソリューションの1つに成長しています。

そして3つ目の柱は、IT基盤構築サービス。もともと同社は受託開発サービスを提供するなかで、「インフラに強い」という定評を築いてきました。昨今はサーバーやネットワーク、そしてオンプレミスやクラウドのハイブリッド連携など、ITインフラはますます複雑さを増しています。高度な技術力と豊富な経験、そしてこれまでのノウハウを背景に、人的リソースをこれまで以上に投入し、チームを強化することで、求められる高度なインフラニーズに対応していきます。

もちろん、多種多様な業務システムの開発に取り組んできた受託開発サービスも事業の重要な柱として、今後も継続させていきます。
「当社がダイレクトにご支援してきたエンドユーザー企業のお客様には、IBM iの大手ユーザーも多くおられます。IBM iは今後も当社にとって重要なビジネス領域であり、iBIアライアンスの活動を通して、IBM iの最新テクノロジーや新しい活用方法などの有益な情報をIBM iユーザーの皆様にお届けしたいと考えています」(小国氏)

ネスコでは、次世代を担う若手社員からの意見も積極的に反映しながら、新生ネスコの青写真を描いていくとのこと。今後のネスコに期待が高まります。 2022年 NESCO経営方針[/caption]

ネスコの経営方針