9月8日|IBMタイムでは「IBM iのロードマップ」、イグアスタイムでは「イグアスお薦めソリューション」発刊の紹介など

 

iBIアライアンスの月例ミーティングが9月8日、オンラインで開催されました。今回は19名が参加しました。

主なアジェンダは以下のとおりです。

・IBMタイム
・イグアスタイム
・iEVO2022におけるセッション

◎IBMタイム

「IBMタイム」では、日本IBMの久野 朗様(IBM Power事業部 )が開口一番、「お客様から、“IBM iは将来も大丈夫ですか”と尋ねられることがありますが、”もちろんIBMは将来にわたってIBM iを開発し続け、サポートし続けていきます”とお答えしています」と、エピソードを話されました。

久野 朗 様

日本アイ・ビー・エム株式会社
IBM Power事業部

久野様はその“根拠”として、初めに「IBM iサポート・ロードマップ」を紹介しました。IBM iサポート・ロードマップはIBM i(OS)が発表になるたびに更新されているもので、今年5月にIBM i 7.5が発表された時は、次のバージョンとして「IBM i Next」、次の次のバージョンとして 「IBM i Next+1」の発表年とサポート終了年のそれぞれの予定が公表されています。

今年発表になったIBM i 7.5は2030年までのサポート予定(8年間)、IBM i Nextは2025年発表で2033年サポート終了予定IBM i Next+1は2028年発表で2035~6年頃のサポート終了予定となっています。

「しかし、ロードマップ図が2035年で途切れていても、IBM i が2035年で終了するという意味ではなく、その後も続くという意味を込めてロードマップの右端が破り取られた形になっています。IBM i をお使いのお客様は安心して、IBM i を使い続けていただくことができます」と力強く語りました。 

 

さらに久野様は、IBM i(OS)だけでなく、Powerマシンの心臓部となるPOWERプロセッサの開発ロードマップについても触れました。

最新のPower10サーバーに搭載されているPOWERプロセッサは、回路線幅が7nm(ナノメートル)のものが採用されていますが、POWER10プロセッサが発表された時に次のPOWER11プロセッサを開発中であることも公表されています。

IBM i (OS)およびPowerマシン、POWERプロセッサの開発の原動力になっているのが、若いフレッシュな開発陣です。久野様は、IBM i の開発本拠地の1つである米ミネソタ州ロチェスターに勤務するIBMスタッフの写真を紹介しました。IBM i 開発をリードするスティーブ・ウィル氏(前列中央)を若い開発陣が囲んでいます。

◎イグアスタイム

 イグアスの有川伸行様(テクノロジー・ソリューション事業部ソリューション本部 本部長)からは、9月に創刊になった月刊『イグアスお薦めソリューション』の紹介がありました。

 創刊の狙いについて有川様は、「IBM iシステムの近代化やDXへ向けての取り組みが一段と活発になる一方、新しい製品・技術・ソリューション情報を求める声が、お客様とパートナーの双方から、日に日に聞こえてくるようになりました。そこで、IBMのVAD(付加価値ディストリビューター)の役割として、IBM i市場にある価値あるソリューション情報を定期的にお届けすることにしました。今後、動画やセミナーなどの取り組みも進め、市場をさらに活性化させていきたいと考えています」と説明しました。

有川 伸行 様

株式会社イグアス

『イグアスお薦めソリューション』は、月1回の定期発行で、誰でも無料でダウンロードできる、登録不要のPDF版冊子です。

有川様によると、「IBM i市場の旬なソリューションの紹介」が編集方針で、毎号、A4判12~16ページの冊子になるとのことです。

コンテンツの柱は、特集、ユーザー事例、新製品紹介の3つ。特集は、テーマの解説と5~6種類の製品紹介、ユーザー事例などで構成され、各製品を1~2ページでコンパクトに紹介しています。

IBM i市場には従来こうした冊子がなかったので、非常に意義のある、今後が楽しみな発刊です。

 創刊号(9月号)は「システム&データ連携ソリューション特集!」です。「ソリューション選択のポイント」と題する解説のほか、次の5製品が取り上げられています。

・EAIツール|Magic xpi(マジックソフトウェア・ジャパン)
・EAIツール|GoAnywhereMFT(ソルパック)
・API連携ツール|i-Cross API(イグアス)
・API連携パッケージ|i-Road Exporter for 楽楽明細(イグアス)
・ETLツール|Qanat2.0(JBアドバンスト・テクノロジー)

 また、新製品の紹介では、カメラ・マイク・スピーカー・手書きタッチパネル・Windows PCを一体化させた“次世代型コミュニケーションボード”「MAXHUB V5 Series」が取り上げられています。

 ぜひ『イグアスお薦めソリューション』をダウンロード(こちら)し、手に取っていただきたく思います。

◎iEVO2022におけるセッション

iBIアライアンスでは、11月11日開催される「iEVO2022」で、共同幹事3名による座談会を実施します。

共同幹事の金澤廣志(アイエステクノポート)、深井淳(クレスコ・ジェイキューブ)、橘孝子(福岡情報ビジネスセンター)の3名がIBM i市場をめぐる最近の話題について縦横に語り合う予定です。ご期待ください。