12月8日|IBMタイムでは、「IBM iを知らない若手にIBM iアプリを作成してもらう」ミニ取り組みの報告・解説・デモ

iBIアライアンスの月例ミーティングが12月8日、リアルとオンラインのハイブリッド形式で開催されました。計19名が参加しました。

主なアジェンダは以下のとおりです。

・IBMタイム
・イグアスタイム
・2022年度会計・活動報告、2023年度年間計画など

◎IBMタイム

「IBMタイム」では、日本IBMの久野 朗様(IBM Power事業部)から「IBM iを知らない、LinuxスキルのみのSEがIBM i上でアプリを作りました」と題するミニ取り組みの報告と解説がありました。

久野 朗 様

日本アイ・ビー・エム株式会社
IBM Power事業部

久野様はこのミニ取り組みの狙いについて、「バックログの解消などで人手が足りない時、オープン系のエンジニアにサポートしてもらえる環境がIBM iに揃っていることを示すため」と話します。

”人体実験”(久野様)の対象となったのは、日本IBMの若手SEで、「Linuxの知識しかなく、プログラミングの経験はまったくない」人。

久野様は、Power Virtual Server上でIBM iの区画を1つ作成し、そのID・パスワードを若手SEに渡し、作成してもらうアプリケーションのイメージを伝えた、と言います。

そのアプリケーションのイメージは、QRコードをスマホまたはPCのカメラでスキャンするとデータベースの1つのフィールドがイン/アウト、オン/オフになるというもの。そこから先の実装は、若手SEの作業です。

若手SEが設定した開発環境は、下図のようなものでした。

・Bash:Linuxでサポートされる簡易的なプログラミング言語で、IBM i Access Client Solutions(ACS)からインストールできます。

・Visual Studio Code(VS Code):マイクロソフトが提供しているオープンソースのIDE。IBM i上のソースファイルを編集できます。

・Git(GitHub、GitLab):ソースコード管理(無償)

・Jenkins:オープンソースのビルド・テスト・デプロイ用ツール

・IBM i Access Client Solutions:データベース作成用

 

久野氏によると、若手SEは「1週間でイメージ通りのアプリケーションを作成してきました」と言います。久野氏はその開発手順の様子をデモで見せながら、「IBM iのスキル・経験がなくても、適切な環境と指示さえ与えれば、オープン系技術者も戦力になります」と語りました。

「若手SEがIBM iに初めて触れて感動したのは、CPUのコア数やメモリ量を稼働中に増減できるスケールアップの機能だったそうです。他のクラウド環境では稼働中のスケールアウトは可能(別区画を追加)であるものの、スケールアップはできないので、驚いたそうです。IBM iにはオープン系技術者にとっても魅力的な機能がたくさんあることを教えられました」(久野氏)

 

◎イグアスタイム

イグアスタイムでは、11月に開催されたiEVO2022の開催報告などがありました。

 

◎2022年度会計・活動報告、2023年度年間計画など

2023年度の年間計画としては、3月・6月・9月の幹事会をメンバーが本社を置く名古屋、京都、福岡で開催することを決めました。